《その-2》
「三日目」 令和元年7月21日(日) くもり
白馬山荘(2832m)〜杓子岳(2812m)〜鑓ケ岳(2903m)〜天狗山荘(2720m)〜天狗の頭(2812m)〜天狗の大下り(2704m) 不帰のキレット(2411m)〜最低コル〜T峰の頭〜U峰北峰〜U峰南峰(2614m)〜V峰〜唐松岳(2696m)〜唐松山荘(2620m) |
白馬山荘(05:50)〜杓子岳(07:35)〜白馬鑓ケ岳(09:05)〜鑓温泉分岐(09:40)〜天狗山荘(10:10)〜天狗の頭(11:10)〜天狗の大下り(11:50) 〜不帰のキレット(12:45)〜最低のコル(12:55)〜T峰の頭13:35)〜U峰北峰(15:15)〜U峰南峰(15:30)〜唐松岳(16:30)〜唐松山荘(17:10) |
4時に起床して、ご来光をと外に出たが夜中に雨が降ったのか濡れていて、垂れ下がり雲が覆っていたので諦めた。 5時からの朝食を終えて杓子岳へと向かう。先行するパーティは何組かあったが小屋からピストンの様で空身が多い。 白馬山荘から稜線の尾根道を南下して、丸山から大斜面をジグザグに下り杓子岳の鞍部へ上がった。 杓子岳は巻く人が目立つが直登気味に登れば僅かな時間しかかゝらない。あの360度大展望を観ないのは勿体ない。 岩屑のザクザク道を下って鑓温泉分岐に出て上り返すと細長い平らな鑓ケ岳。富士山や南アルプスが目の前に。 杓子、鑓ケ岳とも360度の大展望で気を取られ油断すると足元の東側がスパッと切れ落ちているので注意が必要です。 山頂から岩屑のザクザク道を下ると鑓温泉分岐に出る。ここから猿倉へ下る人が多いようで天狗山荘に着いた時は、 不帰の嶮へ向かうのは2名のパーティだけだった。天狗山荘は冷たくて美味しい雪融け水が豊富に流れている。 天狗山荘前のベンチで休憩していた、先客の2名が唐松岳方面へ向ったので,、入れ替わってゆっくり軽食休憩とした。 昨年の大雪で天狗山荘は一部倒壊し再建工事中です。本年は営業は間に合わないけどトイレと売店は利用できる。 高山植物の咲き乱れるなだらか稜線歩きもここ迄で、ここからが一変。天狗の大下りからは急な鎖場も次々と現れる。 画像で見ると怖い空中梯子も、足場やホールドがしっかりしているので、基本三点確保ができれば何ら問題はない。 只、アップ・ダウンの激しいの鋸状の岩稜は、登ったりはつったりしてピークを踏んでも偽ピークだったりしてガックリ。 標示板がないとどこが頂きなのか全く判らない。峰頂かと思えば偽ピークだったりして、何度も騙され疲労困憊。 不帰の嶮の南下は、核心部の通過が疲れのピークとなる後半となるため、足が重たくなかなか思うように上がらない。 V峰は標示がない?。あと二ピーク越えしないとゝ凹んでいたら、手前ピークが唐松岳だった。心身救われる思いだった。 今回最も険しい「不帰嶮」では唐松へ向かう人も、白馬岳へ北上する人も、誰一人会わなかったことはラッキーだった。 |
日の出はなし。天気は曇り。山小屋の気温は15℃ | 小屋裏撮影ポイントからは、雲海と富士山が見れる |
白馬山荘前の広場からこれから向かう杓子岳と白馬鑓ケ岳。後方に別山、剱岳や毛勝三山・右に旭岳 | |
村営白馬岳頂上山荘と雪田、上に白馬山荘と白馬岳 | 杓子岳へ向かうザレ道の告知板 |
鑓ケ岳へ岩屑色の違いが気候の厳しさを物語っている | 山頂南北に伸びる杓子岳(2812m)360度の大展望 |
杓ケ岳山頂から白馬村の展望(奥に富士山・八ケ岳・南アルプス・戸隠なども見える)信州側は絶壁になっている | |
杓子岳ピークを踏んで、鑓ケ岳へ登る。背後 は白馬岳 | 白馬鑓ケ岳(2690m)…展望は抜群 |
白馬鑓ケ岳から斜面を斜めに下って、天狗平から |
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梅雨明け前後は高山植物の最盛期、数多くの種類の花が咲き競って見事です (初見のシロバナウルップソウ) | |
ウルップソウなどが最盛のこの辺りでゆっくりしたいけど、これから先が本番です | |
石屑のザレ道を下って天狗平へ向かう | 鑓ケ岳から富士山や八ケ岳、南アルルスが近くに見える |
岩屑のザクザク道をを下った鞍部が鑓温泉分岐 | 天狗山荘は、標柱から10分下ったところ |
高山植物も豊富で雪壁のたっぷり残る天狗山荘 | 再建工事中今年営業不可。但し、WC売店は利用可 |
冷たい雪融け水が豊富で、登山者には勿体ない水場 | 山荘前には、「不帰の嶮」通行に関する注意書き |
天狗山荘から天狗の大下りまではコマクサなど見ながらのんびり出来るが、その先からコースは一変する | |
天狗山荘から約20分で天狗の頭 | 天狗の頭から天狗の大下り迄は、なだらかな稜線歩き |
天狗平の 万年雪のブリッジ | この標板の天狗の大下りからコースは一変する |
天狗の大下りから取付く「不帰の嶮」 | まず長い鎖を伝って下る |
天狗の大下りから約300m一気に下ります | 狭いスペースの「不帰のキレット」で小休憩 |
ゴーロを上がると 「不帰T峰の頭」に着く | |
コース核心部のU峰北峰岩壁の垂直にそそり立つのを見上げて、どこを登るのか不安がよぎる | |
岩場を、登ったり、へつったりとクサリ場の連続 | |
「不帰の嶮」核心部はクサリ場の連続 | |
シーズン中、こんなところで渋滞がおこると、とんでもない時間を取られそう | |
話題の空中ハシゴもホールド・スタンスがしっかりしているので、基本三点支持ができれば問題ない | |
不帰2峰北峰 | 不帰2峰南峰 |
U峰からV峰を目指すころガスが湧きはじめ、雷鳥が数羽姿を見せてくれ、癒され元気をもらいました | |
不帰ノV峰の標板が見当たらない?奥のピークか唐松岳かと気落ちしていたら手前ピークだった!ヤッターの声 | |
到着時はガスっていたが、暫く待つと剱、立山が見えた | あす下る予定の八方尾根も |
歩いて「不帰の嶮」や白馬三山はガスが掛かっていた | 唐松岳から山荘方面 |