槍ケ岳〜南岳新道
(3000m級の岩峰歩き)

槍ケ岳山荘〜大喰岳中岳南岳〜南岳小屋〜槍平小屋〜滝谷出合〜白出沢出合〜穂高平小屋〜新穂高温泉

《7月27日》 槍ケ岳山荘〜大喰岳〜中岳〜南岳〜南岳新道〜槍平小屋〜白出沢出合〜新穂高温泉【泊】 
《7月28日》 新穂高温泉〜(路線バス)〜高山市〜市内観光〜(高速バス)〜名古屋駅〜(新幹線)〜小倉駅

《Part-3》

《四日目》 平成30年7月27日(金) はれ〜くもり 

槍ケ岳山荘05:30⇒大喰岳06:00〜06:10⇒中岳06:50〜07:00⇒天狗ケ原08:00⇒南岳08:30⇒南岳小屋08:45〜09:05
⇒槍平小屋12:30〜13:10⇒滝谷出合14:00〜14:20⇒白出沢出合15:35⇒奥穂高岳登山口15:40⇒新穂高センター16:10

絶好の登山日和続きなのに、気になる台風12号は逆走をはじめ 動きが通常とは逆方向へ進み大雨や突風の予報が出始めた。
きょうまではなんとか天気はもってくれそうだったが、槍平小屋に着いた時には、既に入山禁止下山勧告のはり紙が貼られていた。
台風接近で、山の天気が怪しくなり前倒して下山したとの登山者もいて、これまでの天候が段々悪くなっている気配は感じとられた。
小屋入口の警告貼紙を写したことや荒れ道で足を滑らし転んだのは覚えていたが、カメラを落したのに気付いたのは滝谷出合だった。
カメラより最後まで写してきたデータを失ったことは凄く悔やまれたが、下山口の乗り物の時間など考えると諦めざる得なかった。
不運は重なるというけど、宿で入浴や夕食を済ませ、ゆっくりなったとき携帯を覗くと不在着信履歴が6回も入っている。不吉な予感!
27日から先輩の容体が急変し危篤を知らせる家族からTELだった。出発前日、見舞った時はいつもと変わらないほど元気だったに!
翌朝、早く帰る窓口交渉は台風接近で、乗り物の運行停止や見合わせがあり、名古屋行きは台数増やしているが全て満席とのこと。
仕方ない。購入していた指定乗車時間まで、雨のパラつくなか高山陣屋や古い町並みの市内観光をして時間調整することになった。

04:18… 槍ケ岳(3180m)のご来光    日本最高所の峠(3020m)「飛騨乗越」から見た槍ケ岳
 槍ケ岳キャンプ場を下り、槍ケ岳を振り返る  進行方向には穂高連峰の奥に南アや富士山も見える
 
雪渓奥の穂先が段々小さくなっていくと淋しさを覚える 大喰岳から中岳を目指して登る
 
 中岳から穂高方向に連なる素晴らしい山並に見惚れる  振り返ると遠のく槍ケ岳は名残り惜しいが南岳を目指す
 南岳からも、どの方向を向いても絶景です 北穂・奥穂・前穂の連なるY峰は迫力あります
  南岳からひと下りすると南岳小屋に到着  南岳小屋でトイレや軽食休憩とした
 名残り惜しい槍穂の縦走路にお別れして、南岳小屋からジグザグの砂礫道を1000mの急降下です
 
 ジグザグの急斜面を下り標高を落とすと、雪渓やお花畑があり疲れを癒してくれます 
 雪渓を過ぎると荒れたヤセ尾根歩きが続きます 随分高い位置から槍平小屋は見えていけど遠かった!
 槍平小屋には、台風接近に伴う警告板が貼られていた  滝谷出合を渡渉するときにカメラを落としたと気付く
 
 白出沢出合の砂防ダム  砂防ダムを過ぎた林道から奥穂高岳登山口
 
 新穂高ビジターセンター(登山届&下山届提出) 登山ルート (クリックで拡大)

 
《五日目》 平成30年7月28日(土) 雨:逆走台風12号接近
 

新穂高温泉08:00発⇒(路線バス)⇒高山濃飛バスセンター09:40着〜高山陣屋と古い町並み観光及び10:00〜13:00
高山濃飛バスセンター14:00発⇒(高速バス)⇒名古屋駅前BC16:40着〜名古屋駅18:13⇒(新幹線)⇒小倉駅21:16着

絶好の天候に恵まれ、北アルプス人気ルートの絶景を満喫。自分で計画した構想通り無事に歩き通した感動はひとしおだった。
昨晩先輩が急死した悲報に心はずっと重かったが、余命宣告後も痛みも苦しむこともなく逝ったのは、せめてもの救いだった。
帰宅して通夜・告別式は台風渦中の破天荒葬儀を覚悟してたが雨にもあわず。これもご加護ではと思えるほど不思議だった。


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