「三日目」 平成28年8月3日(水) 晴れ〜曇り〜雨

【南岳小屋(3000m)〜大キレット(2748m)〜北穂高岳(3016m)〜涸沢岳(3103m)〜穂高岳山荘(2996m)】

南岳小屋06:00⇒大キレット07:00⇒長谷川ピーク08:20⇒A沢のコル08:40⇒北穂高岳11:35⇒涸沢岳15:30⇒穂高岳山荘16:00【泊】

難所の大キレットを越え、大きな岩の塊りとなり迫ってくる穂高連峰の計画を立ててみて、ルートの手強さをいつも実感する。
三日目。ようやく朝焼けに染まる鋭利な刃物のように研ぎ澄まされた岩稜。足下は両側が深く切れ落ちた光景が眺められた。
昨日まで、午後から夏山に起こりがちな夕立が発生している。早立ちするものの、スリリングな幽谷深い岩稜の登下降の連続
重たい荷物を担ぎ、確かなホールドとスタンスを探して歩く岩稜の悪場。雨具装着などでどうしても予定時間を超過してしまう。
体力的に、これが槍・穂高は最後になるかもと思うと、何としても負けてならないと気力は湧くのだが、足が重くてついてこない。
国内屈指の高い、長い、鋭いの三拍子。険しく困難な分、歩き通した時の安堵感と達成感は、他の山にはない感動があります。

   
 今日の晴天を願いつつ、南岳小屋を出発 (小屋方向を振り返ると、天を衝いてそそり立つ鋭峰の槍ケ岳も見られます)
   
  小屋の肩の「獅子鼻」と呼ばれる展望台から。  これから向う大キレットへの急斜面の下りに取り付く
   
まず直下降は飛騨側を下り、岩峰の右手に廻り込むと、ルンゼ状からザレた下りになるため注意が必要です 
   
 痩せ岩稜の急下降のため、鎖や2段の長い鉄ハシゴの助けを借りて、落石やスリップに十分注意して下る
   
  ナイフエッジの岩尾根を全身全霊集中して挑む数々  手足四駆でバランスをとりながら緊張する岩場が続く 
   
 キレットを挟んで見た穂高連峰(北穂高、奥穂高、涸沢岳) いっぽ一歩、落石をさせない慎重さが大切です 
   
飛騨側が絶壁となった俊険な岩稜をたどると、次は長谷川ピークの難所が待ち構えているます
   
 下から雲が湧き上ってくるので、切れ落ちた遠望がきかないのが、恐怖心を和らげてくれます
   
 長谷川ピークを越えると太い鎖に助けられ、竜谷の「A沢のコル」に降り立つ
   
 このコルは大キレットの南端で、これからが北穂高岳への直登となり、コース中の最難関となる
   
 はじめは信州側、しばらくしてから飛騨側に廻り込む。通称、飛騨泣きと呼ばれる悪場だ
   
太い鎖や鉄の梯子、鉄杭の助けを借りて、北穂高小屋を目指す 
   
 やっと北穂高小屋に辿り着いて昼食を摂る頃には、きょうも湧き雲に覆われ視界はなくなり、肌寒くダウンを纏う
   
 天気が好ければ北穂高小屋テラスから、この様な槍ケ岳や前穂高の吊尾根が見られたのだがH26年8月23日の画像
   
きょうは残念ながら、北穂高岳山頂からの展望はなし 晴れた日の山頂から槍ケ岳を望むH26年8月23日画像)
   
 悪いことばかりではない。雷の鳴る日やガスったとき天敵を避けるため現れると言う雷鳥がひょゅこり目前に!
   
 槍ケ岳山荘から穂高岳山荘へ向うと言う、韓国の若者パーティーがあとを追ってきます
   
ガスが次々巻き始めて来るが、終着点まで険しい岩稜帯の登下降が続く 
   
にわか雨が追っかけてきそうだが、急峻な岩場では急ぐよりいっぽ一歩の慎重さが大切と 
   
 涸沢岳へ向う直登で、今日も又にわか雨が降り出して、雨具の装着が必要でした
   
 雨の涸沢岳、ピークを踏んだだけで下山  いつもは満員の穂高岳山荘も、ゆっくり空いていました


《初日&二日目:横尾〜天狗池》    《四日目:奥穂高岳〜上高地

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