2015年7月24日(金)~30日(木)・・・・6泊7日
《今回踏破》上高地~蝶ケ岳~常念岳~大天井岳~槍ケ岳~上高地~焼岳往復
《予定コース》 上高地~蝶ケ岳~常念岳~槍ケ岳~大キレット~北穂高岳~奥穂高岳~前穂高岳~焼岳
昨年の北アルプス山行は、表銀座から,槍ケ岳、穂高連峰を縦走して上高地に下り、乗鞍岳迄を目指す計画をしていた。
ところが7月初め長野県南木曽町で豪雨による土石流崩壊でJR中央本線は寸断され災害復旧に約1ケ月間を要した。
やっと開通した後出掛けたものの、異常気象で日本列島に居座る前線のため梅雨末期さながら雨の多い日が続いた。
なおも降り続く雨に槍ケ岳山荘から撤退した。今年は、どうしても槍の穂先に立ちたいという人の為、リベンジすることに。
今年は、台風12号の予想進路では、28日頃影響を受けそうだが、途中撤退又は沈殿覚悟を視野に入れて出発しました。
《2015年:行程の概要》
《初日&二日目》 《7月24日》 小倉駅⇒(新幹線)⇒名古屋駅⇒(電車・バス)⇒松本駅⇒上高地【泊】 《7月25日》 上高地~徳沢園~長塀山~蝶ケ岳~蝶ケ岳ヒュッテ【泊】 《三日目》 《7月26日》 蝶ケ岳ヒュッテ~常念岳~東天井岳~大天井岳~大天荘【泊】 《四日目》 《7月27日》 大天荘~喜作新道~ヒュッテ西岳~水俣乗越~東鎌尾根~槍ケ岳山荘【泊】 《五日目》 《7月28日》 槍ケ岳山荘~大曲~槍沢~横尾~徳沢園~明神~上高地【泊】 《六日目&七日目》 《7月29日》 上高地~登山口~焼岳小屋~焼岳山頂~焼岳小屋~登山口~上高地【泊】 《7月30日》 上高地⇒〈松本電鉄〉⇒松本駅⇒〈JR本線〉⇒名古屋駅〈新幹線〉⇒小倉駅 |
《初日》 平成27年7月24日(金) はれ
小倉駅から上高地・明神へ
JR小倉駅(06:22)~名古屋駅(10:00)~松本駅(12:09)~上高地(14:00)~明神館【泊】
JR小倉駅を始発の新幹線に乗り、松本駅まで,電車とバスを乗り継ぎ、予定通り13:55に上高地バスターミナルに到着。
上高地は絶好の行楽日和だと思っていたら、午前中までは雨が降り続き、やっと晴れに変わったとのことラッキー。
初日の歩行1時間は梓川右岸景色を眺めて進み、風呂で汗を流したあと、明日からの安全と健闘を誓いあい乾杯。
JR名古屋駅から中央本線「しなの」に乗り換え | JR松本駅で「松本電鉄」のワンマン電車に乗り換え |
上高地では、学生パーティーが濡れ物を詰め替えていました | 意外と人の少ない、 カッパ橋を通って、今宵の宿へ向います |
カッパ橋から、穂高連峰の上部は雲に隠されています | 梓川に流れ込む、岳沢の清流・・・お気に入りの景色 |
梓川右岸を歩くと、長閑で綺麗な遊歩道が続きます | |
明神橋と明神岳 | 今宵宿泊の、朝焼けの明神館です |
《二日目》 平成27年7月25日(土) はれ
上高地・明神から蝶ケ岳
明神館(07:45)~徳沢園(08:35~08:45)~長塀山(13:10)~蝶ケ岳ヒュッテ(14:35)【泊】
本日は、蝶ケ岳ヒュッテまで約5時間40分の行程のなので、明神館で朝食を摂ってから、ゆっくりとスタートしました。
徳沢園からは、シラビソ、コメツガ、クマササの樹林帯の長い急坂を一気に登って行くが、展望がないのできつい。
樹林帯にダケカンバやナナカマドが混じり、コメツガの背が低くなってくると、ハットする程の名峰絶景が目に飛び込む。
穂高連峰から槍ケ岳、稜線越しに常念岳、安曇野の向うに浅間山、八ケ岳、南アルプス、富士山、360度の大パノラマ。
稜線から槍ヶ岳、穂高連峰の堂々たる山稜の大景観を目の前にすると感動的で、もうそれだけで登り甲斐がありました。
山小屋はすでに満員の様子で、2枚の布団に3人寝て下さいと部屋割が決められた。体を伸ばせばお互い足が触れ合う。
夕食後は、広々とした頂上の展望台から、夕日のブロッケン現象、アーベントロートと夢のような彩光をみることができました。
朝焼けの明神岳を眺めて出発 梓川沿い徳本峠口辺りから観る明神岳 徳沢園には沢山の登山者が!殆ど槍沢方面に向います 我々は、右の長塀尾根登山道に取り付く 展望のない樹林帯6km、標高差1,117mを登ります お爺ちゃんとプチ登山家(6歳)に途中で追い越されました シラビソやコメツガの大樹林に覆われた長塀山頂(2565m) 「妖精の池」など幾つか沼を見るようになると山頂は近い 池の周辺や登山道脇は、お花畑になっていているようで、バイケイソウ、コオニユリなどが咲いていた 鞍部の沼地や登山道脇では、シナノキンバイが目立っていた やっと視界が開けると、穂高連峰が目の前に飛び込む 徳沢から約5時間30分、やっと蝶ケ岳山頂に到着 蝶ケ岳から、見渡す蝶ケ岳ヒュッテとこれから向う常念岳 。14時15分、キャンプサイトはカラフルなテントで、既に一杯 左手方向には、槍ケ岳から南側へ伸びる穂高連峰が梓川を隔てて、そそりたつ大展望が間近に観られる 蝶ケ岳ヒュッテ前の広場は素晴らしい展望台 奥に展望案内盤のある「瞑想の丘」 「瞑想の丘」から蝶ケ岳方面の今日の足跡を振り返る 小屋前の丘で、夕日の沈むのを待つ大勢の宿泊者 アルプス第一級の岩稜に沈む夕陽と雲の織りなすブロッケン現象とアーベンロードの素晴らしいスライドショーを楽しむ