雪中の深倉園地から岳滅鬼岳周回


2014年2月16日() はれ


コース】 深倉園地08:40⇒香岩峠10:50⇒三国境11:25⇒補点12:35⇒岳滅鬼山【昼食】13:00〜13:30
     ⇒岳滅鬼岳14:00⇒岳滅鬼岳ピーク14:40⇒岳滅鬼峠15:15⇒大南林道16:00⇒深倉園地17:4
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14日から南岸低気圧が雪を運び低い里山も真っ白な積雪となった。MORIさんから雪の深倉園地から岳滅鬼を歩かないかと誘いを受けた。
今日の平地は冷え込みも霜もなく晴れて軽い気持で出掛けたが、深倉園地から積雪は想定外の多さで、取り付きからアイゼン装着でした。
ヒザ上が3割、ヒザが4割、足首3割という、全行程トレ-スなしの厳しい積雪急斜面をラッセル、単独ならとうに何度も撤退を考えたと思う。
仲間がいればこそ交代で頑張り。大量の雪と奮闘はとても辛いが「辛い時こそ踏ん張り何処」と目先のいっぽ一歩に集中して登りました。
冬山の神様の置き土産か「苦あってのご褒美」頂上一帯は、疲れを吹き飛ばすような純白の雪原に林立する素晴らしい樹氷光景に感動。
岳滅鬼山から尾根伝いの眺望は正に真冬ならではの迫力ある絶景に見惚れ、ラッセルの苦しさなど忘れ、達成感と満足感に浸りました。
計画は岳滅鬼ピークから草木ケ峠へ露岩ピークを廻るはずであったが、岳滅鬼山に着いたのは、無雪期より既に1時間半も遅れていた。
このノートレース深雪では、日暮れ迄に下山できない可能性があることから予定を変更し、岳滅鬼峠を経て深倉園地に無事に下山した。
 
 深倉園地駐車場を目指したが凍結の為途中の路肩に駐車  チェーン装着するより歩く方が早いので取り付き点まで歩く
 深倉園地案内図から姥ケ懐の慈母観音に向け下る  かなりの雪を被り、ちょっと貧弱な橋を渡る
 倒木を避けるため何度か匍匐(ホフク)訓練もしました  急登で雪も深い難所でトップは大変きついです
進路を見極め、キックステップでトレ-スをつけながらいっぽ一歩上がるのに体力を相当使います 
ノートレ-スをトレイルするとき、頭を過るのは、いつも新田次郎作の「八甲田山死の彷徨」です 
 倒木や垂れ下がった枝雪を避け、肩をすくめて通過する  登山道は通常より時間も体力も数倍かかります
 歩く場所によっては太股まで埋まってしまいます  樹間から見える英彦山は、真っ白く雪に覆われていました
 
稜線に出ると、息をのみ込むよう見事な樹氷光景が目に飛び込んできました
 これまでの疲れと苦労は一気に吹っ飛びました
 
 岳滅鬼山手前の三角補点  補点から景色を楽しみながら岳滅鬼山に進みます
樹氷の美しい白いトンネルを心地よく進む 彼女は、 これほどの大量の雪は見たことがないと言う!
山頂周辺は、真冬の雪山なればこそ見られる光景に感動しまくりです 
 山頂記念撮影(ここで昼食とした。腰をおろして休んだのはこの時だけでした・・・イヤ?雪に嵌ったり尻もちもありました)
白銀の美しい世界に魅了され、先に行くのを忘れて見入っていました。
 
木々の白い樹氷と灌木の透き通った雨氷の一つひとつが氷のオブjジェです 
   
木肌の氷結は幾何学的な模様をなして、キラキラと神秘的な光を放っていました
   
  尾根筋は雪山ならではの素晴らしさを満喫させてくれる光景が続いていました
   
   
 ばかでっかい雪山に、ちっぽけな足でせっせと足跡を標すのは不思議な快感があります
   
全コース、トレースのない状況で、ラッセルの格闘は最後まで続きました 
   
陽ざしを受け融け落ちる落氷が、どさっと身体を直撃するので足元ばかりでなく頭上も注意が必要です 
   
 岳滅鬼岳(1045m)通過。気温5℃でした  樹氷越しの英彦山は真っ白です
   
景色ばかりに見惚れておれません。足元は雪被りの急な下り坂です 
   
雪付き岩壁のロープ場は一瞬の気も抜けません  滑り台の様な下りは、しっかり木を掴み緊張の連続です
   
枝先の樹氷は、その風雪の厳しさを物語るかのように成長しています 
   
 いっぽ一歩進むのにす-ごく体力を消耗します  ロープは完全に雪に埋もれていたが掘り起こして掴む
   
 冬晴れのもと寒さもまったくなく、雪山の懐でとことん楽しみました
   
青空と樹氷花に見惚れながら岳滅鬼峠を目指します 
   
樹氷越しにみる真っ白な英彦山の遠望は、まるで冬のアルプスにいるようで疲れをそっと拭い去ってくれます 
   
無雪期とまったく違う様相の岳滅鬼峠にやっと到着しました 
   
 岳滅鬼峠下の登山道も雪は多かった  岳滅鬼山登山口に辿りつきホッとした表情でした
   
 支林道の作業小屋が新しく建てかえられていた  大南林道出合い、障子ケ岳登山口
   
 大南林道出合いから約1時間でやっとぼうげん橋に来た  橋から車両通行止めゲートまで約40分かかった
 
天狗の子供の化身といわれる「 男塊岩」を通過  男岩と女岩に架けられた「大注連縄」
日の暮れる前までに、なんとかスタート地点に無事下山できた” お疲れさまでした”


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