南アルプス:聖岳から光岳縦走

@…聖岳(3013m)・奥聖岳(2978m)

2013年7月15日()〜19日(金)


MORIさのホームペーシ7月予定゙に、南アルプスの聖岳〜光岳を便ケ島から縦走するとの書き込みを見つけ、
計画を聞くと長野県側から入山出来るようになっているとのこと。実は平成5年の夏にテント泊で今回の逆回り
コースを予定していたが、天候不良で計画倒れで諦めていた。南アルプスの交通アクセスの悪さ、懐の深さを
考えるとなかなか一人では出掛け難いコースでもあり、話の成り行きで一緒に同行させてもらうことにした。
昔の計画は、易老渡登山口(885m)から山頂まで累積標高差約2300mもあり日本三大急登に匹敵する。
この難コースをこの年齢で、キツイ登りを耐えられるか不安であったが、この年齢にして敢て挑戦したくなった。
梅雨けして好天予報を見計らって出発したはずであったが、山の天気はわからない。南アルプスは森林限界が
高いうえ、急登続きでほとんど樹林帯の中を黙々歩くので視界は関係ないが、基本的にはずっとガスの中でした。
特に、4日目茶臼小屋から仁田岳に向かう際には台風なみの暴風雨に遭い、足を奪われ散々過酷なものでした。
そんな空模様でも聖岳・光岳では青空が覗き、最終日は富士山の神々しい日の出を拝め意義深い登山が出来ました。

一日目》 7月15日() はれ 

【北九州市〜便ケ島:聖光小屋】

JR小倉駅06:22発⇒(新幹線)⇒JR名古屋駅09:32着〜JR名古屋10:00発⇒(新幹線)⇒JR豊橋駅10:28着
豊橋駅10:42発⇒(飯田線)⇒平岡駅13:38着〜平岡13:50⇒(タクシー¥12,800円)⇒便ケ島:聖光小屋15:20着

二日目》 7月16日() くもり 

【聖光小屋(965m)〜薊畑(2370m)〜聖平小屋(2300m)〜聖岳(3013m)〜奥聖岳(2978m)〜聖平小屋(2300m)

便ケ島登山口04:30→西沢渡05:15→標識1800m07:25→苔平08:15→標識2200m09:05→薊畑09:40〜10:00→
聖平小屋10:15〜10:50→薊畑11:15→小聖岳12:15→聖岳13:35〜13:50→奥聖岳14:15〜14:25→聖岳14:45→
小聖岳15:30→薊畑16:05→聖平小屋16:20着・・・・・〔夕食:16:30、消灯20:00、朝食:04:30〕

   
 まだ薄暗い午前4時半に便ケ島登山口出発  西沢渡の木の橋を渡る。他に増水時用ロープウエィーあり
   
 沢のすぐ上に昔の造林小屋跡が残っている  小屋の裏に回ると、いきなり長い急登が始まる
   
1400mから200mごとに標識がつけられている(30分毎に小休憩をとりながらボチボチ登る) 
   
カラマツ帯の 2000m近くが苔平  苔むした原生林の倒木帯のなかを歩く 
   
 2200mが最後の標識(ここを過ぎると視界が開ける)  薊畑分岐(西沢渡から手前が聖平小屋。右は聖岳へ)
   
薊平一帯はお花畑の連続。咲く花の時期の違いで一度にすべての花が見られないのが残念です。 
   
鹿の食害で消滅したニッコウキスゲが、防鹿ネットを設置したところ、昨年再生が確認されたそうです。 
   
 霧雨模様のため、ひとまず聖平小屋にザックをデポする  ガスが掛かったり切れたりすっきりしません
   
 森林限界に近い明るい場所に生えるダケカンバ林を抜けると、ガレの痩せ尾根を歩き小聖岳を目指し登る
   
 小聖岳(2662m)の標柱の端に立てば、目的の聖岳が南の大斜面と西の大岩壁をあらわに見せて行手に高い
   
 聖岳=「前聖岳」の急斜の砂礫地から小聖岳を振り返る  西側の大崩落地の岩稜間にも高山植物が一杯
   
聖岳(3013m)に着いたころには青空が見え始め、赤石岳をはじめとする南アルプスの雄峰が延々と連なっている 
   
聖岳から奥聖岳に かけての稜線には、高山植物がいろいろ咲き競っていました
   
   
日本アルプス3000m峰の最南端。聖岳山頂から奥聖岳にかけての稜線は高山植物お花畑や雪田が残っています。 
   
奥聖岳(2978m) 山頂、右側に富士山が見えるはずだが、残念ながら雲のなかで見えませんでした。 


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