後立山連峰縦走栂池から蓮華岳

2007年9月7日(金)〜14日(金)《列車:1泊・山小屋6泊》

以前から雪の付いた後立山連峰を眺め、一度は是非通り抜けたいと考えていた。
それも高山植物の咲く混雑時季を避け、山小屋の空いているこの時季を狙っていた。
時間のあるリタイヤ族、台風9号が去り天気の好転を見計らって一週間ずらしての出発となった。
下界はまだ連日30℃越す暑さでも、山小屋の朝は5℃位まで下がる。尾根筋は晴天の日中でも15℃前後とじっとしていると寒いほどである。
山はすっかりミヤマリンドウ、トウヤクリンドウ、ミヤマトリカブトなど秋の花もおわりはじめ、冬に向かってウラシマツツジやナナカマドの赤い実が目に映り始め草紅葉など秋の気配漂っています。
3000m級の山が30座以上連なる後立山連峰を歩き、今満足感にしたっています。

登山メモ
9月7日晴れ 小倉駅18:53⇒《夜行列車》⇒名古屋駅5:16着
9月8日 晴れ…朝:7℃ 『北九州〜白馬大池小屋』名古屋駅7:05発⇒松本駅9:06着、9:10発⇒白馬駅10:57⇒《タクシー》栂池高原駅11:16⇒栂池高原駅11:20⇒栂池自然園12:30(昼食)「登山口」13:05→天狗ケ原14:20→乗鞍岳15:50→白馬大池山荘16:30着【泊】
この時季、栂池自然園の観光客はすっかり少なくなっている。前回は雪道を歩いたので気がつかなかったが、天狗ケ原、乗鞍岳、大池山荘までの夏道はゴロ岩の連続で歩き難く思いがけない時間がかかった。白馬大池山荘も空いているかと思われたが意外と登山者が多い。
9月9日晴れ…朝:7℃ 『白馬大池〜天狗山荘』
白馬大池山荘6:00→小蓮華山8:00→白馬岳9:55→白馬山荘10:25→杓子山麓(昼食)11:40〜12:30→杓子岳12:30→白馬鑓ケ岳13:40→天狗山荘14:45【泊】
山小屋一帯、露に濡れたチングルマが朝陽に照らされ実に見事である。大池山荘の宿泊者が多いと思ったが小蓮華山まで空身でピストングループだったらしい。小蓮華山まで来ると白馬連山の間に剣岳が顔を覗かせ展望も良好。今年は暑かった勢か、白馬大雪渓の雪が少ない。杓子岳に登る頃からガスがかかり鑓ケ岳山頂では周囲は殆ど見えなくなった、山の天気変化は早い。
9月10日曇り後雨…朝:6℃ 『天狗山荘〜五竜山荘』
天狗山荘6:05→天狗の頭6:25→天狗の大下り(朝食)7:00〜7:20→最低コル8:10→不帰の嶮8:20→1峰の頭8:50→U峰北峰10:10→U峰南峰10:30→V峰10:50→唐松岳11:30→唐松山荘〔雨宿り〕11:55〜12:45→遠見尾根分岐15:20→五竜山荘15:30【泊】7℃
夜中に激しい雨風の音、早朝諦めモードで外に出ると雨は上がっていた。
朝食は弁当にして貰いガスの中を出発、天狗の頭で群落の中一輪のコマクサが咲いていた。
急な登下降が始まる、かの有名な「不帰の嶮」「天狗の大下り」前で朝食腹ごしらえし気持を引き締める。峰を取り巻く様に高度差のある鎖場や梯子の連続の登り下りを繰り返す。切り立つ山斜面の西側はガス東斜面に入ると雨とはっきり分かれるが幸い雨具を着けるほどの雨ではない。この危険な岩場の混雑時や対向者を考えると落石、滑落事故多いのもうなずける。唐松山頂に付いた頃本格的な雨となり唐松山荘へ駆け込み休憩(300円)昼食、雨具着け濡れた鎖場の下りを慎重に遠見尾根分岐を抜け五竜山荘に到着。
9月11日晴れ…朝:7℃『五竜山荘〜冷池山荘』
五竜山荘5:55→五竜岳7:10→G4‥8:30→G5‥8:45→北尾根の頭9:50→口の沢コル10:25→八峰キレット12:40→鹿島槍北峰12:25→鹿島槍南峰15:20→布引岳16:20→冷池山荘17:15【泊】
五竜山荘から五竜岳へはいきなり岩稜の急登となる。山頂からは遮るものもなく鹿島槍が望まれる。
更にザレた急斜面をジグザグ下って行く。G4で見るからに元気そうな若い1人の女性と出会った。
コルを過ぎると再び道は悪路となる。岩塊を巻きながら進むと、こんな所に上手く小屋を建てたものだ!
キレット小屋に着き昼食。小屋を出るといきなり梯子を登って「八峰キレット」の通過となる。
梯子と鎖を頼りに先ずは鞍部へ降り後は山頂まで苦しい急登が続く。落石、足場など細心の注意を払う。大きく見える鹿島槍北峰を往復、吊尾根を南峰に向かい最後の急登を越える。こちらの方が標高が高いので鹿島槍ケ岳の山頂となる。難度の高い岩場続きで予定時間をかなりオーバーしてしまった。
南峰からは緩やかな下り布引山辺りから広大なお花畑があり、さらに歩き易くなりもなく冷池山荘
9月12日 雨後晴れ…朝:6℃『冷池山荘〜新越山荘』 
冷池山荘6:50→赤岩尾根分岐7:00→爺ケ岳8:20→種池山荘9:25〜10:15→岩小屋沢岳12:00〜12:40(昼食)→新越山荘13:30【泊】
明方から降りだした雨も爺ケ岳を過ぎる頃には止み、剣・立山がくっきり見え始めた。
雷鳥や秋色のウラシマツツジに出会いながら種池山荘へ、温かいコーヒーで身体を温め長休憩。
同じ日とは思えない快晴に回復、道も昨日までとは打って変わって歩き易く北は歩いて来た白馬、南は針の木などズラリと眺められ、前方に八ケ岳、富士山、後方なは立山・剣と絶景である。今日の予定はここまで小屋前のベンチで生ビールで乾杯のんびり夕食まで景色を楽しんだ。
9月13日晴れ…朝:5℃『新越山荘〜針の木小屋』 
新越乗越山荘5:55→鳴沢岳6:35→赤沢岳7:50→スバリ岳10:20→針の木岳11:25〜12:00(昼食)→針の木小屋12:45〜13:00→蓮華岳13:55→針の木小屋15:10【泊】
この稜線コースは剣・立山の展望コースとして楽しい山歩きが出来るが全体としては起伏がが多い。
鳴沢からザレた岩屑の登り下りにかかる、針の木に着き黒部湖や北アルプス山々眺めがよい。
昼食時「オ〜ィ」と悲壮な大きな叫び声、スバリ岳側を見返してみると昨日同宿の東京の人だった。
マークを見失って踏み込んだザレ岩で危険なアリ地獄状態。
何とか這い上がりルートに戻れた、学生時代から豊富な登山経験者でもこれだからやはり山は侮れない。針の木山頂からは360度山また山、表・裏銀座の奥に槍ケ岳、見下ろせば黒部湖と抜群の眺望。
針の木小屋に荷物をデポして蓮華岳はピストン、目前が山頂かと思い登ると奥に奥に大きな蓮華岳山頂。
9月14日雨…朝11℃『針の木小屋〜北九州』
針の木小屋7:00→大沢小屋9:25→扇沢登山口10:50⇒(バス)⇒大町温泉郷(入浴:食事)信濃大町駅14:00⇒松本駅14:39着、15:42発⇒名古屋駅17:48着17:57発⇒小倉駅21:12着
小雨の中、針の木雪渓を徒渉2回雪渓歩き1回、歩き難い岩肌を扇沢まで下山、大町温泉で一週間ぶりの入浴。何事もなく縦走した達成感をビールで乾杯、格別美味しかった。

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